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商品相場で利益を上げるヘッジファンドとプロップハウス

商品相場で利益を上げるヘッジファンドとプロップハウス

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(日本経済新聞11/7/21から引用)(大手ヘッジファンド、マン・グループの中核ファンドであるAHLは)相場が上下どちらに動いてもその変動に追随して利益を出す「トレンドフォロー」という手法を得意とする。
リーマン・ショック後の相場下落で多くのファンドが姿を消したが、最高経営責任者(CEO)のティム・ワン氏は「相場の方向性がわかりやすく、利益を出しやすかった」と話す。
(中略)米調査会社ヘッジファンド・リサーチ(HFR)によると、3月末の世界のヘッジファンドの運用資産残高は1年前に比べ21%増え始めて2兆ドルを突破した。
同じマン・グループで複数のファンドに投資するファンド・オブ・ファンズの責任者、ルーク・エリス氏は「危機を乗り越えた本当に強いファンドしか残っていない」と強調する。
(中略)商品先物業界でもう一つ注目を集めているのが、自己資金で短期売買を積み上げて利益を目指す「プロップハウス」と呼ばれる業態だ。

マングループは有名なヘッジファンドです。日本でも人気があるらしく、マンインベストメンツのファンドは三菱UFJ銀行や三菱UFJモルガンスタンレー証券(名前が長い)などで販売しているそうです。

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トレンドフォローという投資手法は、日本では順張りと呼ばれます。例えば金の価格が上昇し始めたら自分も買い、下がり始めたら自分も売るという方法です。

トレンドフォローの場合、相場が小さくしか動かないときには利益を出しづらく、損失が出ることもあります。しかし、相場が大きく動けば、利益を多く出すことができます。

リーマンショックで利益を出しやすかったというのも、そういうことでしょう。ヘッジファンドと多くの投資信託の違いは、空売りをするかどうかにあります。

日本の投資信託のほとんどは、空売りをしません。そのため、下げ相場の場合は利益を出すことができず、どれだけ相場全体の動き(ベンチマーク)よりも損失を小さくできたかで実力が測られます。

一方、ヘッジファンドは空売りを駆使して、下げ相場でも利益を取りに行きます。つまり、リーマンショックで多くの国の株価などが下落し始めた時、マンも空売りをして利益を出したのだと思います。

つまり、相場の方向性がわかりやすいというのは、相場が上か下かに大きく動いている一方的な動きということです。


ヘッジファンドも淘汰された

ただ、ヘッジファンドにもいろいろな投資手法がありますし、こういっては何ですがどのファンドも優秀というわけではありません。ヘッジファンドの運用資産残高は増えたとありますが、一方でヘッジファンドが損失を出して廃業しているところも少なくないと聞いています。

ということは、ヘッジファンドが淘汰されて、少数の精鋭に資金が集まっているということでしょう。

ヘッジファンドの運用責任者は運用に成功すれば、成功報酬で何十億円とか何百億円というお金を手にするそうです。

一方で、失敗して巨額の損失を出すファンドも少なくないはずです。

ちなみにヘッジファンドというとなにか諸悪の根源のように悪く言われることもありますが、これは疑問です。

確かにマネーの世界は非情ですから、自分が儲かれば何をしてもいいというファンドもあるでしょう。しかし、そんなに自分の都合のいいように相場を操れるほど世の中は単純ではありません。

また、商品相場にヘッジファンドが流れこんで商品価格が上がり、原油などの調達コストが上がって困るということはあります。しかし、たとえばヘッジファンドが日本のコメ先物を大量に買ってコメの値段が上がれば、日本の農家にとってはありがたい存在になります。

相場には必ず得する人と損する人がいますから、ファンドの活動が完全に善であったり悪であったりということはありえません。

そのため、ヘッジファンドは悪であるというような考えは正しくありません。日本でも、円高になったときに投機筋が悪いような言い方がされましたが、逆にファンドの活動によって円安になったときに、政府が「投機筋のお陰で円安になりました」と言うのは聞いたことがありません。

つまり、投機筋という正体不明の存在は、都合の悪い時にだけ悪者にされているかわいそうな存在という気もするのです。

別に私はヘッジファンドからお金をもらっているわけではありませんが(笑)、ヘッジファンドが悪者にばかりされてかわいそうなのでちょっと言ってみました。


プロップハウス

プロップハウスも最近よく耳にする言葉です。つまり、自己資金で資産運用する会社ということです。

ヘッジファンドは投資家からお金を集めて運用しますが、プロップハウスはすべて自己資金です。個人投資家の集団版という感じです。

リーマン・ショックのときに、世界の投機マネーが行き場を失い、投資先を求めて商品相場に流れ込んだことがありました。そのため商品価格が上がり、各国が商品相場への投資を制限する動きになりました。

このときに早いうちから商品(コモディティ)に目をつけていたプロップハウスはおそらく利益を出したところが多かったでしょう。

ただ、今後は商品相場で建玉規制などが強化されれば、ヘッジファンドでもプロップハウスでも少し運用がやりにくくなると思います。

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