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日経平均先物とは、メリット

日経平均先物とは、メリット

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日経平均先物とは、株価指数先物の一種で、将来決められた日経平均株価での受け渡しを約束する取引です。

大証には日経225平均先物と日経300平均先物とがありますが、ここで主にご紹介するのは前者です。

まず、日経平均株価とは東証一部上場の主要な225銘柄の平均株価をもとに計算した指数です。

日経平均先物では、将来の日経平均株価を扱います。具体的には、日経平均株価の1000倍が一枚(最低取引単位)になります。日経平均株価が10000円だった場合には1枚で1千万円分の取引をすることになります。

また、日経平均先物は現物でなく証拠金取引なので、20倍前後のレバレッジをかけることになります。ハイリスク・ハイリターンの取引です。

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取引所は大阪証券取引所です。

最近はミニ日経平均先物が2006年に大証に上場されました。ミニでは日経平均株価の100倍が1枚になります。証拠金は1枚当たり4から5万円ほどです。

日経平均先物は限月(げんげつ)取引で、1年の中に3ヵ月ごとの4限月があります。市場には5つの限月が上場されています。

限月制は先物独自の仕組みなのでやや複雑ですが、例えば2009年12月限(ぎり)ですと、09年12月の第二金曜日に決済されることになります。

そこで、例えば09年12月限を09年4月に10000円で1枚買ったとします。その後8月に12月限が12000円に値上がりしたので売り決済をしたとすると、この時点で2000円(×1000)の利益が出ます。

ところが、8月の時点で売らずにずっと持ち続けていたところ12月限が値下がりして、結局12月の満期日まで持っていたとします。この日の12月限のSQ値(決済される価格)が8000円だとすると、2000円(×1000)の損失になります。


メリット

日経平均先物の特徴の一つに、売りから入れるということがあります。

これは、通常の株式取引での「空売り」と同じことです。空売りの場合は信用口座を開いて信用取引をする必要がありますが、日経平均先物では先物・オプション取引口座を開けばすぐに売り(ショート)を建てることができます。

さて、売りから入れるとどのようなメリットがあるのでしょうか。一つは、空売りと同じく、下げ相場でも利益を得られることです。

日経平均株価が将来下がると思えば売りを建てれば(ショート・ポジション)、実際に値下がりした際に利益を得ることができます。

また、買い(ロング)を建てているときにそれを売らなければならないときに、てじまいして買い玉をなしにしてしまう代わりに、買い玉を持ったまま売りを建てることで同じ結果を得ることができます。これをつなぎ売り(ツナギ売り、ヘッジ売り)といいます。

これを応用すると、例えば日経平均株価に連動する投資信託を持っているときに、それが値下がりしてきたが手放したくない場合に日経平均先物の売りを建てることでそれ以上の損失を防ぐといったような使い方ができます。

ただし、日経平均先物をヘッジに使う際に注意したいのは、株式や投資信託のヘッジをするために日経平均先物を使った場合、前者の損と後者の利益とを損益通算できないという点です。

例えば、日経平均株価に連動するインデックス投資信託を持っている人が、値下がりしそうだから日経平均先物を売り建てしたとします。

こうすると、投信の値下がり損と、日経平均先物の下げによる利益とを相殺することができ、得も損もしないという状態にすることができます。これが売りヘッジです。

ところが、損益通算ができないので、日経平均先物の下げによって出た利益には譲渡益税が課されるのです(怒)。トータルでは利益が出ていないのに、課税されるという本当におかしな制度になっています。

私など、これは国民の財産を保障した憲法に違反するのではとすら思います。本当におかしな制度なのですが、わが国では異なる金融商品での損益通算ができない現状ですから、仕方がありません。

なお、日経平均先物やオプション取引をする際には証券会社の先物・オプション取引口座を開設する必要があります。

たとえば私の使っているSBI証券では、総合口座を開設した後に先物・オプション取引口座を別途開設することになります。
(参考:大阪証券取引所


使う必要はあるか

さて、このような日経平均先物ですが、個人投資家が手がけるべきでしょうか。

私の考えでは、特に日経平均先物を使う必要はないと思います。

もちろん前述のようにリスクヘッジに使えるメリットもあります。また、レバレッジを20倍程度掛けられるので、ハイリターンを求める人には有効でしょう。

しかし、レバレッジを高くするということはそれだけ大損をする可能性も増えます。そのため、危険性という点でもあまりおすすめはしません。

また、売りから入れる点も通常の株式投資でも信用取引を使えば同じことができます。

こういったことから、特に日経平均先物を使う必要はないというのが私の結論です。

ただ、株式と違って倒産や上場廃止によって価値がゼロになるというリスクがない、というメリットはあります。

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