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変動金利型の日本国債の是非を考える

変動金利型の日本国債の是非を考える

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(日本経済新聞12/6/6の要旨)国内債券はバブル崩壊後の日本で最も安定した投資収益をもたらしてきた。だが、足元で金利が急低下する一方、国の財政不安が高まるなど、市場環境は穏やかではない。

2004年以降、国内債券は外国の株式や債券などに比べると、地をはうような値動きだが、大きく値下がりすることもなかった。

これまでは小さなリスクで預貯金よりは有利なリターンが安定して期待できる投資対象ということだ。だが、今後、欧州の金融不安を背景に多く買われた日本国債が一斉に売られるようなことがあれば、長期金利は急上昇(国債価格は急落)する懸念がある。

金利上昇は債券投資の大きなリスクだ。

「こういう環境だから、個人の債券投資は10年変動金利型の個人向け国債を中心に考えるのがいい」。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の今田泰介氏はそう主張する。

昨年末に「個人向け復興国債」と名前を変えた個人向け国債のうち、10年変動金利型は半年ごとに支払われる利子がその時の長期金利の水準に合わせて変わる。

具体的には10年利付(りつき)国債の実勢金利に0.66を乗じて決まる。

投資信託を通じて国内債券に投資する方法はどうだろう。実際には、インデックス連動型の国内債券型投信は金利上昇に対する抵抗力が弱く、積極運用方は今のような低金利下では手数料負担が重荷だ。

「過去の実績からみて国内債券型投信で投資対象になる唯一のファンド」。独立系ファイナンシャルプランナー事務所ガイアのファンドアナリストである吉井崇裕氏がそう評価するのはDIAMアセットマネジメントが運用する「DLIBJ公社債オープン」だ。

償還までの期間が3年未満の債券で運用する短期コースは基準価格(分配金再投資ベース)の設定来上昇率が約13%、8年未満で運用する長期コースは約22%だ。

多少のリスクはあってももう少し高い利回りを期待したいという人向けには、為替ヘッジ付きの米ドル建て債券投信がある。「価格変動率は外貨預金と同じ程度」(JPモルガン・アセット・マネジメントの鈴木英典・投資戦略ソリューション室長)。

ヘッジ付きの米ハイイールド債投信やドル建て新興国債投信など、年4%程度のリターンが期待できる投信もあるという。(要旨終わり)


これまではローリスクだった

私が投資対象としておすすめしない日本国債などのお話です。確かにこれまでは日本国債はローリスク・ローリターンの堅実な金融商品でした。

ただ、日本の財政は非常に悪化しており、私はこのまま放置すれば財政破綻もあり得ると考えています。そうなれば金利が急上昇し、既発国債の価格は暴落します。

そこで、今回の記事でもその懸念を元に、金利が変動するタイプの国債ならどうかと書かれています。これなら財政不安によって金利が上昇しても、それに国債の金利も連動するので、リスクを減らせるというわけです。

これはなるほどと思いました。ただ、金利は実勢金利の0.66倍になるわけですから、その分は不利です。

また、今後財政不安によってインフレ率の高いハイパーインフレになってしまえば、リスクはあまり抑えられません。半年ごとに金利を見直すので、その間に大きな物価上昇が起きてしまえばその分の金利上昇が加味されないからです。

ハイパーインフレなんて心配し過ぎではと思われるかもしれませんが、私はそうは思いません。GDPの2倍ほどの巨額の借金を抱え、国債の国内消化ができるのもあとわずかだからです。

ちなみにハイパーインフレは戦後すぐの日本でも起きました。ただ、野田総理が消費税率引き上げに邁進されているのは財政再建のための大きな一歩だと思います。

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2020年

日本の財政危機が深刻になるのは2020年前後ではないかと言われています。そうなるあと8年くらいですか。10年変動金利型の復興国債を買えば、満期が来る前に2020年が来てしまいます。

私なら変動金利のものであっても、やはり日本国債を買う気にはなれません。今後大きく財政再建が進めば別ですが。

もし国債を買うというのであれば、新窓販国債の2年固定利付か、復興国債の3年固定金利型あたりならまだ大丈夫だと思います。これらは期間が短いので金利もかなり低いですが、預貯金よりはいいです。

国債よりは、財務がよい企業の社債を買ったほうがよいと思います。これなら発行元の信用力がありますし、利率も比較的高いからです。期間も短いですし。

利回りの点ではREIT(リート)も魅力的です。利回り6%を超えるようなものもあります。リートならいつでも売却できますし、不動産ならある程度のインフレヘッジにもなるでしょう。

不動産は物なので、インフレで物価が上昇すれば地価や建物代も連動して上がるというわけです。

でも、いずれにせよ日本の財政問題のことを考えると、今後の資産運用はなかなか難しいですね。


分散投資

それなら、海外資産に投資するという考えもあります。例えば借金の少ない国の国債などです。

外国債券に投資する投資信託を使えば手軽です。アメリカのハイイールド債なども紹介されていますが、ハイイールド債はリスクが高い代わりに高い利回りの債券です。

私は自分でリスクを見極めたいので、外国の国債を直に買うほうが性に合っています。野村證券などで売っているようですが、例えばカナダは借金がない(あるいはほとんどない?)だった気がします。

今後も世界経済は財政が大きな課題となりそうです。

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