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投資信託は分配金に注意

投資信託は分配金に注意

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(日本経済新聞10/6/27から引用)
毎月の分配金が100円を超えるような「高分配型」の投資信託に人気が集まっている。

運用の成果を現金の形で手にできるため「分配金が多い投信はよい投信」と思っている人もいるが、そこには誤解も多い。

そもそも分配金は投信の資産から払い出す。分配前の基準価額が10,200 円の投信から100円を払い出せば、基準価額は10,100円に下がる。

分配後の基準価額と分配金(税引き前)の合計は分配前の基準価額と同額になるため、分配金を出しても出さなくても投信の価値そのものに変化はない。

分配金は基準価額の下落要因だが、分配金支払い後の基準価格が前日のそれよりも上昇していることがある。

投信の保有する株式や債券の価格は日々変動するため、相場の上昇幅が大きければ、分配金による下落分を上回って基準価額を押し上げるためだ。

分配金が出ていればもうかっていると思いがちだが、基準価額がそれ以上に下落して損をしている場合もある。分配金だけでなく、基準価額の動きにも注意しよう。
(引用終わり)

今回のお話は分配型の投資信託を手がける際にはかなり重要です。株式投資でも、蛸配当というものがあります。これは、会社に剰余金がないのに配当を出すことです。

なぜ蛸という字がついているかといいますと、剰余金がないということは、配当の原資がないということです。それなのに配当をしてしまえば、結局蛸が自分の足を食べてしまうのと同じで、会社の財産をみずから食いつぶしてしまうからです。

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今回の投資信託の話も、それと同じようなものです。つまり、その投信の保有財産が株価の上昇や配当などによって増えて、その分を分配金と支払ってくれるなら、まったく問題はなく、投資家にとってはうれしいことです。

しかし、もし保有財産が増えていないのに分配金を出せば、それは結局投資家が払い込んだお金がそのまま戻ってきているのと同じことです。

つまり、見かけ上は投信からお金がもらえたようですが、実は自分のお金が戻ってきただけなのです。ということは、その投信は保有財産が分配金の分だけ減りますから、理論上はその分基準価格も下がります。

それはつまり、投資家にとってはプラスになっていないということです。


トータルリターンを使う

株でも配当をもらえる期限である「権利確定日」が過ぎると、配当落ちといって理論上は配当の分だけ株価が下がります。

投信でも同じことが起きるというわけです。

ただ、記事にもあるように、利益が出ていない投信が分配金を出しても、基準価格が下がらなかったり、逆に上がったりすることもありますが、それは分配金の払い出しによるマイナス以上に保有財産が増えたというだけのことです。

つまり、投資信託の分配金はもらえると何か得した気がしますが、保有財産にプラスが出ていない投信が分配したときは、ただ自分のお金が戻ってきただけなのです。

そこで、記事にあるように分配金だけでなく、基準価格の変動にも気をつけないといけません。

それでは具体的にはどうしたらよいでしょうか。それは、「トータルリターン」を見ることです。これは、簡単に言いますとある投信が分配をした額を投資家が懐にいれずに、その投信に戻した場合に、基準価格がどれだけ上がったり下がったりしたかを表したものです。

厳密には、分配金を即座に再投資して複利効果を使った場合と、単に分配金の合計を基準価格に加算した場合とに分けられます。
参考:gooマネーの解説記事

つまり、トータルでその投信がどれだけ儲かっているか/損しているかをパーセントで表したものです。この数字に注目すれば、分配型の投信でもそれが本当に利益を出しているかを判断することができます。

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