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外債投資でデュレーションを使ってソブリンリスクを判断する

外債投資でデュレーションを使ってソブリンリスクを判断する

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(日経新聞10/6/6から引用)(中略)いわゆる「ソブリン債」は主に国が発行する債券(国債)を指す。(中略)信用力の高い先進国の国債は平時には比較的安全性の高い投資先だ。
しかし、(各国が大量に国債を発行しているので)市場では膨らむ国債残高と財政赤字に対して「こんな借金頼みはいつまでも続けられない」との懸念が台頭。
(中略)みずほ証券チーフストラテジストの高田創さんは「重要なのはその国の資金調達能力」と指摘する。
(中略)今後はソブリンリスクの台頭を踏まえて、債券の値動きにこれまで以上に注意を払う必要がある。
(中略)債券の値動きは年限の長短で大きな違いがある。
(中略)こうした債券の価格変動リスクを見極めるうえ、有効な物差しがある。金利が変動した場合に債券の価格がどの程度変化するかを示す「デュレーション」と呼ばれる指標(表示単位は年)で、償還までの期間が長くなるほど多くなる。
具体的には「1%の金利変動で債券価格が何%動くか」を表し、デュレーションの値が大きいほど金利変動に対する債券価格の変動は大きくなる。
デュレーションが5年なら1%の金利上昇で債券価格は5%下がり、デュレーションが10年なら10%下がる。
(中略)デュレーションは残存年数よりやや小さい値と覚えておくとよいだろう。
(中略。債券の価格下落の影響が大きい長期債への投信と)対照的なのが大和住銀投信投資顧問の「短期豪ドル債オープン」や、日興アセットマネジメントの「世界のサイフ」など。1年未満で償還する短期債を中心に投資しており、価格変動リスクは相対的に小さい。(以下略)

引用記事は古いものですが、参考になりました。ギリシャの財政問題は一応一段落しましたが、これからも各国の財政問題は重要な課題となるでしょう。

私も、今後は財政の強い、借金がないか少ない国は経済的に強くなり、財政の危ない国はますます弱くなると思っています。なぜなら、世界の投資マネーが投資先を選ぶ際に、どうしても財政の堅固なところを選ぶからです。

そもそも国債などの債券は、その安全性を評価されて買われることが多いです。特にユーロ圏が債務問題で大きく揺れ、超大国アメリカも財政はかなり苦しいですから、安全な投資先というのはそう多くありません。

安全性を最重視するなら、金や白金といった貴金属が最高ですが、それでは金利がつきません。すると、財政のしっかりした国のソブリン債を買うという動きが強さを増すと思います。

こうして財務安全性の高い国に投資マネーが流れ込めば、国債や通貨だけでなく株式などの需要も増えます。株価や地価などが上がり、経済も強くなるというわけです。

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債券投資の安全性

さて、我々個人投資家としては、債券はやはり安全性重視の投資先となります。満期まで保有すれば、元本と利息が返ってくるというのは、確かにリスクが比較的低いです。

ただ、きちんと償還されるためには、発行元(国債であれば国)の財政がしっかりしていることが不可欠です。デフォルトになれば最悪債券が紙切れになりますし、金利が上がれば債券の価格が下落してしまうからです。

債務不履行というのは債権の全額が不履行になるもの、一部が不履行になるもの、償還が遅くなるものなどがありますが、これは投資家にとって大きな痛手になります。

ただ、よほど信用力の低い国債でないと、なかなかデフォルトにはなりません。

一方、金利上昇によって債券価格が下落するということはいつでも、どこの国でも起こりうることです。そこで、金利上昇の影響について考えてみます。


上昇の幅と残存期間

金利が上がれば、殆どの場合債券の価格が下落します。どれだけ下落するかは、金利の上昇する度合いと、年限(償還までの残存期間)によって異なります。

金利が大きく上がれば上がるほど、債券価格は下落します。

年限が長ければ長いほど、債券価格は下落します。

それでは、私達個人投資家はなるべく債券投資によるリスクを抑えるためにはどうすればよいでしょうか。そのひとつの方法が、デュレーションに注目するということになります。

例えば個別に債券を買うのではなく、外債投信を買う場合、いくつもの外債に分散して投資することになります。それですと、それぞれの債券の残存期間をチェックするのは大変です。

そこで、投信が開示しているデュレーションをチェックすれば、その手間が省けるというわけです。


小さければリスクも小さい

デュレーションは小さければ金利上昇による価格下落幅が小さく、大きければ大きいということになります。

そこで、単純に言えば、リスクを小さくする代わりに債券の利回りも少なくなるという堅実な投資を目指すなら、デュレーションの小さな投信を選びます。

逆に、リスクは大きくてもいい、利回りの良いものを選びたいというのであれば、デュレーションの大きなものを選ぶことになります。


分散投資

引用記事には、分散投資によるリスク軽減のことも書かれています。もともと外債投資信託は複数の債券に分散して投資しますから、分散効果があるはずです。

例えば日本最大の外債投信である「グローバル・ソブリン・オープン」(グロソブ)では、債務危機によってポルトガルやスペインの国債が値下がりしましたが、フランスやドイツなどの国債が値上がりしたそうです。


まとめ

まとめますと、外債投資信託でリスクがどれだけかを判断するには、デュレーションを利用するのがよいということになります。

あるいは投資信託を買わずに、自分で判断して、財政の豊かな借金の少ない国を選んで、その国の国債を買うという手もあります。この場合でも、年限が短ければリスクが小さく、利回りも低くなります。

日本の国債はどうでしょうか。私は消費税率引き上げや社会保障の無駄削減などの財政再建策が早く採られないと、非常にリスクが高いと考えています。

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