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金ETFへの分散投資とその魅力

金ETFへの分散投資とその魅力

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(日本経済新聞10/3/18から引用、抜粋)

金の価格に連動する上場投資信託(ETF)の人気が高まっている。現物の金の裏づけがあるETFを運用資産に組み込み、リスク分散する投資家が増えているからだ。
この流れは定着するのか。総資産残高が最大の「SPDRゴールド・シェア」の日本でのマーケティングを担当するステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ(東京・港)の山本幸次社長に聞いた。
東京証券取引所に上場して1年が経過した。
「1日平均2億円程度の売買があり、個人投資家のニーズの高まりに手ごたえを感じている。昨年9月のリーマン・ショック以降、金ETFを購入する投資家が増え、総資産残高が急拡大した。」
金ETFが注目される理由は。
「発光体が破綻すれば紙くずになる株式と違って信用リスクがない。現物の金地金をロンドンの銀行の地下金庫で保有し、地金の製造番号を開示している。
一方で株式と同じように機動的に売買しやすい」
「金融不安を背景に株式や債券相場が下落した過程で、金相場は堅調に推移した。人気の発端は年金基金を中心とする機関投資家だ。金ETFへの分散投資が活発になり個人にも広がった」
「ETFは短期売買がしやすい投資商品だが、運用資産の一部として長期保有するのが有効だろう」
新しいタイプのETFを出す考えは。
「6月にアジアの国・地域の国債・公債に投資するETFを東証に上場した。今後は商品の現物や先物に投資するETFも検討したい。」

(引用終わり)

コメント:金のETFの魅力や活用法の紹介された記事です。

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まず、記事にあるように金ETFの魅力といえば、やはり金はそれ自体に一定の財産価値があるということです。株式は企業が倒産したり上場廃止になれば価値がゼロになってしまったり、著しく減ってしまいます。

一般に安全だと言われる債券でも、日本の国債は私は危ないと思っています。例えば社債は、発行元の会社が倒産などをしてしまえば債務不履行(デフォルト)になってしまう可能性が高いです。

それと同じように、日本という国が倒産してしまえば、国債も償還されない危険があると思うのです。

特に先進国の中でも突出して借金の多い日本は、今後も赤字国債を発行し続ければ借金が増えるだけでなく、それに比例して国債の利払いや償還に充てる「国債費」もどんどん増えてしまいます。

加えて、もし日本の借金が増えすぎて国債の格付けがさらに下がれば、銀行や信用金庫などの金融機関も、国内の個人投資家も国債を買うことをためらうでしょう。海外の投資家がハイリスク・ローリターンの国債を買ってくれるとも思えません。

そうすると、最低でも国債の金利が急上昇するのは間違いないでしょう。すると、さらに国債費が増えますし、既に発行されている国債の価格は急落するでしょう。

そうなると国債を持っている金融機関の破綻があるかもしれません。

これらの国債の危険性については他のページでも書いていますのでこれくらいにしておきますが、私は日本国債は正直なところ、買うことはまったくお勧めしません。

このように、株式や債券は価値が0になる可能性がありますが、金はそれ自体に装飾品や工業品などとしての価値があります。

そこが安全資産といわれるゆえんであり、また金ETFが人気のある理由だというわけです。


○現物の裏付け

さて、記事によるとけっこう金ETFの人気は高いようですね。有事の金と言われるように、先般のリーマンショック以降の金融危機でも金の値段は上がり調子でした。

このページは10年6月に書いていますが、つい先日も金が(たしか先物が)最近の最高値をつけたというニュースがありました。

このように金(または金よりもさらに希少性の高いプラチナ)はいろいろな危機に一番強い商品だといえます。

例えば信頼できる通貨でも、発行元の国の信用の上になりたっているものですから、その国に何かあれば価値が下がる危険性があります。その点金や白金(プラチナ)にはそれ自体に価値があるので、危機に強いのです。

ちなみにプラチナETFも現在上場されています。

記事の話に戻りますが、こうした現物に投資する投資信託は現物がきちんと管理されていることが必須です。その点、記事中の金ETFはロンドンの銀行の地下金庫で地金(じがね)をしっかり保管しているとのことで、安心ですね。

また、ETFは証券市場に上場されているので、日中に株と同じように売買できたりするメリットもあります(私のような1日最高でも1回しか取引しない投資家にはあまり関係ないですが)。

これまで金に投資するには、現物なら貴金属店などで買うか、商品先物取引の現受け(買い玉の決済を差金決済でなく、現物を受け取ることで行う方法)をするという方法がありました。

ちなみに私が将来利用しようと思っている商品先物取引業者のドットコモディティでは金の現受けができます。

ドットコモディティ

その点、金現物のETFができたことで、証券会社の口座を持っていれば、手軽に金の現物に投資することができるようになったのです。投資家にとっては便利なことです。


○現物の保管

また、金の現物への投資は、1キログラム300から400万円程度する金地金をどこに保管しておくかも悩ましいところです。

やはり防犯のことを考えると自宅に置いておくのは危険です。銀行などの貸し金庫に入れておくか、倉庫業者などに頼むことになるでしょう。

その点、金現物ETFは記事にあるように現物が銀行の地下金庫に保管されるので、現物を保有するのと違ってどこに地金を置いておくか悩む必要がありません。


○金ETFの利用法

次に金ETFの利用法ですが、例えばポートフォリオを作って分散投資をしている人が、その一部を金ETFにして安全性を高めるというような活用法があるでしょう。これなら株価や債券、あるいは通貨の値下がりリスクを金の値上がり益でヘッジできることが期待できます。

あるいは私のように日本の財政悪化やそれに伴う金利の上昇、円安などを心配している方が、通貨(この場合は円)を金ETFに投資しておけば、金の現物を買うのと同様の効果が期待できます。

記事中の運用資産の一部として長期保有が有効だろうという箇所は、こうした利用法を指しているのでしょう。


○金相場の変動要因

なお、記事中に「金相場は為替や金利など複合的な要素で変動する」とある点について。例えば基軸通貨であるアメリカドルが安くなれば、その値下がり損をヘッジするために金を買うなどの動きが出ます。

また、例えば米ドルの金利が上がれば、単純に言えばドルを預金しておけば利息が増えます。一方、金は通貨と違って利息がつきませんので、それなら金を売ってドルを買おうとなります。すると金は値下がりします。

以上の話は単純化したものですが、記事にあるように金の値段は各国の為替や金利などが絡み合って変動するわけです。


○値下がりリスクはしかたない

それから、金はけっこう値動きの激しい商品です。そのため、短期でのキャピタルゲイン(値上がり益)狙いで手がけることも出来ます。

しかし一方で例えば日本の財政破綻を心配して金に投資しようとする場合、キャピタルゲインを狙ってチャートなどを使って金を安いところで買うのではなく、安全な金を買うという目的でチャートや価格を気にせずに金を買うことになります。

そのため、その金が値下がりする可能性もあるわけです。

そのため、こうした財政破綻や金融危機などに備えて通貨を金に換えておこうという目的で金に投資する場合には、値下がりリスクは覚悟しましょう。

あくまでも金の持つ安全性を目的に金を買うわけですから、高いときに金を買えば損をする可能性はあるのです。

つまり、こうした目的で金を買うなら、株や債券のように価値がゼロになることを避けるために金を買うのですから、金の値下がりリスクは仕方ないのです。

もしそうした値下がりリスクを少なくしつつ金のETFを買いたいという場合には、チャートなどをみてなるべく安いところを買うという手間が必要となります。


○純金積立

なお、金の現物を安く買う方法として、「純金積み立て」というものがあります。これは貴金属商などが扱っているもので、毎月一定の予算額を決めて、ドルコスト平均法という投資法を使って純金を買っていくものです。

この方法は、資産を金という安全資産に移すためにチャートなどを見ずに買うよりも、天井(価格の一番高いところ)付近で買うリスクを減らせます。

つまり、ドルコスト平均法を使えば、金をすごく高いところで買ってしまう(高値づかみ)の失敗は減らすことができます。

ただ、そうはいってもドルコスト平均法はすごく安いところで金を買えるわけでもありません。

そこで、金の現物や金ETFをなるべく安いところで買いたい場合には、姉妹サイトでご紹介しているオリジナル投資法、ダブル平均法を利用するのも良いと思います。

話がややこしくなってしまいましたが、まとめますと金はそれ自体に価値があるので安全な資産ですが、かといって金を買えば絶対に安全というわけではなく、金の値下がりにより損をする可能性はあるということです。

それをできるだけ避けるためにはなるべく安いところで金の現物や金ETFを買うようにするしかありません。

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