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個人年金保険の選び方

個人年金保険の選び方

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(読売新聞10/9/28夕刊 社会保険労務士でファイナンシャルプランナーの井戸美枝氏の記事から引用)
「公的年金のように、定期的に口座に入金される金融商品はありませんか」という相談を受けることがあります。

高齢になって、貯金を取り崩す生活は不安なものです。かといって、年金だけでは生活費をまかなえず、普通預金の口座はすぐからっぽになってしまう。

定期的に入金され、口座のお金は全部使っていいとなれば、気が楽だというわけです。

このような金融商品のひとつが個人年金保険です。通常の個人年金保険は、契約時に定めた年齢から、決まった額の年金を受け取ります。保険料は一括払いもできます。

これに対し、変額個人年金保険は、株式や債券を中心に資産を運用し、その実績次第で年金額などが変動する商品です。

年金の受取期間によって、1)生涯受け取れる終身年金 2)一定期間を定めて本人の生死にかかわらず受け取れる確定年金 3)一定期間を定めて本人の生存を条件に支払われる有期年金、に大別されます。

終身年金や有期年金は、早く死亡すれば、払った保険料を取り戻せません。そのリスクを減らすため、生死に関係なく一定期間は支払う保証期間付きも販売されています。

ただ、同じ保険料なら保証期間のない方が年金額は多い。生存中の年金を増やしたい人は保証期間なしが向いています。


終身年金は公的年金の不足を補う上乗せ資金に、確定年金や有期年金は公的年金の支給開始までのつなぎ資金などに適しています。

年金額が変動するのが不安な人は、変額個人年金保険は避けましょう。(引用終わり)

個人年金保険の解説記事です。公的年金(国民年金、厚生年金など)だけでは老後にもらえる額が不十分な場合、どうするかというのは大きな問題です。

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一つは、例えば自営業者などは国民年金にプラスできる国民年金基金があります。これは(年金制度が破綻しない限りですが)自分で掛金を選べるうえに、全額が所得控除されますので、かなりお得な制度だと思います。

次の考えとしては、年金制度は信用できないから、あまったお金を自分で株などで運用したり、あるいは定期預金に預けておくというものがあります。私もどちらかというとこの考えです。いわゆる自分年金をつくるというものです。

ただ、株式などで運用するならリスクがありますし、定期預金では普通預金よりは金利が高いものの、長い間預けておいてもそんなに資産を増やすことはできません。

そこで登場するのが、個人年金保険です。主に保険会社などが扱っています。

まず定額個人年金保険から。これは、毎月一定額を積み立てていくと、65歳などの年齢から決まった額の年金をもらえるというものです。

この定額個人年金保険は、ローリスク・ローリターンの商品と言われています。変額のものと違い、国債などの債券中心で運用するからです。ただ、私は国債は安全かどうかは疑問なのですか…。

なお、個人年金保険は、年金を受け取れる時期が来る前に死亡してしまうと、それまでの掛金がすべて損になってしまうのでは、と心配される方もいらっしゃるでしょう。

しかし、その場合は、死亡給付金という形で受け取ることができます。

さてここで、定額個人年金保険のメリットとデメリットを考えてみます。まずメリットは、第一に自分で資産運用を考えなくてよいことです。自分で運用するには、債券にしても何を選ぶか、いくら買うかなどを考えなければいけません。

その点、個人年金保険なら運用を専門家に任せることができます。

第二に、税金の所得控除が受けられます。具体的には、個人年金保険料控除として、1年に最高5万円の控除があります。この節税によって浮いた額も運用益と考えれば、仮に1年に1万円を節税できたとして、年間払込保険料が10万円とすれば、それだけで10パーセントの利回りといえます。

この節税効果は定額でも変額でも共通です。

第三に、ローリスクであることです。個人年金保険は老後に備えるものなので、リスクが高いと元本が大きく目減りしてしまうおそれもあります。一方、定額なら将来もらえる年金額が決まっているため、リスクが低いです。


定額のデメリット

一方のデメリットは、第一に元本が必ずしも保証されていないことです。元本保証型のものでも、中途解約すると元本割れすることもあります。

第二に、ローリターンであることです。これはリスクが低いことの裏返しでもあり、仕方ないことだと思います。

第三に、インフレに弱いことです。定額個人年金保険は、契約時の予定利率によって、将来の年金受取額が決まります。そのため、受け取り時に物価が上がってインフレになっていたら、その分もらえる年金の額が実質的に目減りしてしまいます。

次に、変額個人年金保険です。これは、株式などでも資産を運用し、その実績に応じて将来もらえる年金の額が変わります。

そのため、もし運用が好調なら、その分多くの年金額をもらうことができます。逆に低調なら、少ししかもらえないこともあります。

個人年金保険は、記事にあるように、受取期間によって終身年金、確定年金、有期年金に分けられます。

終身年金は、受け取り開始後、生涯年金を受け取ることができます。そのため、長生きした場合にはこれがお得です。逆に、長生きできなかった場合には損することもあるようです。

確定年金は、本人の生死にかかわらず、一定期間内は受け取ることができます。確実にもらうことができるという点では一番です。

有期年金は、一定期間内は、本人が生きている限りもらうことができます。支給条件が厳しい代わりに、保険料が安めです。


終身、確定、有期

これらをどうやって選ぶかですが、長生きする自信がある方(というのも難しいですが)や、国民年金等に上乗せしたい場合には終身年金がよいでしょう。

有期年金は、本人が生きていないともらえません。そこで、定年後の60歳から公的年金を多くの場合もらえることができる65歳までの間のつなぎとして、利用すると効果的です。

なぜなら、この年齢なら本人(被保険者)が生きている可能性が高いからです。確定年金もおなじようにこの5年間をつなぐためにも使えますが、確実に支給される→保険会社にとっては損→有期年金よりも支給額が低い傾向にあります。

つまり、公的年金の支給開始までのつなぎに使う場合、何よりも確実にもらいたいなら支給額が少なめの確定年金を、生きている可能性は高いのでそこまで確実さを求めないなら有期年金ということになるでしょう。

最後に、個人年金保険を利用すべきかどうかですが、私は税金でのメリットもあり、なかなか魅力的だと思っています。

ただし、例えばこれを利用せずに余裕資金を銀行の定期預金に入れておけば、ペイオフによって一つの金融機関当たり1000万円とその利子が保証されます。


ソルベンシー・マージン

つまり、金融機関が破綻しても、それだけは確実に返ってくるのです。ただし、ペイオフ制度自体が国家財政の破綻などで駄目になってしまえば、それも定かではないのですが。

一方、個人年金保険はペイオフで保証されませんので、運営元の保険会社などが破綻などをしてしまった場合、将来年金がきちんと支払われないおそれもあります。

それを完全に防ぐことはできませんが、なるべく防ぐには、財務内容の安定している保険会社を選ぶ必要があります。具体的には、ソルベンシー・マージンが高いところを選ぶという方法があります。

ただ、私自身はローリスクの定額個人年金保険であっても、将来には懸念を抱いてしまうこともあります。なぜなら、こうした商品は国債で多くが運用されているからです。

ご存知のように日本は先進国中で最も財政の悪化している国です。2010年度末には国・地方の長期債務残高が862兆円になる見通しで(財務省)、国家予算も税収を赤字国債発行額が大幅に上回っている現状です。

このまま行けば、国債の債務不履行(デフォルト)や、それを防ぐための急激なインフレ(ハイパーインフレなど)もありうるのではないかと懸念しているのです。

もしそうなってしまったら、国債は紙切れ同然になってしまいます。その結果、加入から数十年後にもらえる個人年金保険もどうなってしまうかわからないというわけです。

まあ、それを心配し始めると、生命保険や医療保険などもどうなるかわからないのですが…。

というわけで、私自身は今のところ、個人年金保険を使うことは考えていません。
参考:gooの解説記事

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