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企業型確定拠出年金で想定利回りと安全性を重視した投資法

企業型確定拠出年金で想定利回りと安全性を重視した投資法

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(日本経済新聞11/9/18から引用。企業型確定拠出年金は企業による投資教育を受けるなどして)知識がないと、預貯金においておくだけになりがちだ。
運用の比率は導入時期で異なるが、株や債券などの投信は残高の平均で約39%にすぎず、残りの6割強は預貯金など元本確保型だ。
退職一時金や確定給付年金を401kに移した多くの企業は、掛金をどれほどの利回りで運用すれば元の制度の給付額と同水準になるかを計算し「想定利回り」として示している。
導入時期で異なるが平均で2.16%だ。(中略)預貯金だけではこの利回りは達成できない。
(中略)もちろん「想定利回りを下回ってもいいから手堅く運用したい、という選択肢は当然あり得る」(企業年金に詳しいファイナンシャルプランナーの山崎俊輔さん)。
(中略)国内外の株や債券に分散し、毎月等額を積み立てた結果を試算した。
(中略)1980年開始でも、日本株のバブル崩壊が始まった90年開始でもプラス。少なくとも過去は長期分散投資はそこそこ有効だった。
(中略)年齢が上がり、リスクを取りづらくなった時期には自動的に運用の中での株の比率を減らすタイプの投信を、運用対象に組み入れるなどの動きがある。(以下略)

日本で確定拠出年金(日本版401k)が導入されて10年になるそうです。確定拠出年金には企業型と個人型がありますが、自分の年金は自分で運用しましょうという自己責任型になって来ましたね。

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私は確定拠出年金には賛成です。確かに誰かに資産運用してもらうのは楽ですが、私は自分の老後の資金を人様に預けるほど、人様を信頼してはいません。

また、自分で勉強し、自分の判断で資産運用すれば、もし損失が出ても納得が行きますが、他人に預けて損失が出ればとても嫌な感じがします。


公的年金の運用を危惧する

やはり自分のお金ですから、自分で好きなように運用したいと思うのです。ちなみに国民年金などの公的年金は、「年金積立金管理運用独立行政法人」(GPIF)というところが運用しています。

いわばお役人が運用しています。ただ、ここは世界同時株安や金融危機などのあったときには損失が結構出るんですよね…。

私なら株を空売りして利益を出すのに(もちろん失敗もありますが)。まああれだけ巨額の資金を運用しているから多少の、一時的な損失は仕方ないとも思っています。

しかし、同基金のポートフォリオでは、67%が国内債券ですよ! つまりはほとんどが日本国債でしょう。

債券は一般に安全性が高いと言われます。なぜなら、満期まで保有すれば利息と元本がもらえるからです。ただ、日本国債の場合、私は安全だとは露ほども思っておりません。

なぜなら、日本は財政が極度に悪化しているからです。野田総理が消費税率引き上げや社会保障改革を実行しようとしているのもそのためです。

しかし、消費税を10%にあげても、現在の毎年44兆円ほどを赤字国債で穴埋めしている財政を立て直すには足りません。

基礎的財政収支を0にする(均衡)だけでも17%の税率が必要だと言われています。そうなれば財政の悪化を食い止めることはできますが、それでも国債費は別に必要です。

国債費も税収で払って、さらに膨大な借金を少しずつでも返していくのであれば、やはり20%台の消費税率にせざるを得ないでしょう。

つまり、増え続ける借金が増えないようにするだけでも大変なのに、それすらなかなかできそうにないのです。こんな国の国債が果たして安全でしょうか?

というわけで、私は日本国債は非常にリスクが高いと思っています。それなのに私たちの公的年金の積立金は2/3がその国債で運用されているのです。

考えたくないことですが、もし財政再建をしっかり進めることができず、国債がデフォルトになってしまったらどうなるでしょうか。既発国債の価格が暴落するので、公的年金制度も破綻するか、大きく減額されるでしょう。

つまり、自分のお金の運用を他人に任せるということは、そういうことなのです。それよりも、自己責任でも自分の納得のいく運用を自分でしたいと思います。


どうやって運用するか

前置きが長くなってしまいましたが、確定拠出年金は自分で運用方法を選ぶことができます。それは魅力的ですが、自分で運用をどうするかを考えなければいけません。

特にリーマン・ショックや欧州債務危機、11年の東日本大震災による株安などを考えると、リスクを避けて安全な運用先を選ぼうという機運が高まるのは当然のことです。

そうなると、リスクの高い株式や株式投資信託は避けるということになるでしょう。おまけに債券も日本国債も上記のように危ない、先進国の国債もEU圏でのごたごたを見ると危なそうだということになります。

その結果、なによりも元本保証が安全だということになり、預貯金中心の運用になる人が多いと思います。

こうした運用ですと利回りは低くなります。しかし、私はこうした元本保証中心の運用は決して悪くはないと思います。なぜなら、私も株などを売買してきたので、運用で利益を出すことの難しさを知っているからです。


預貯金中心の運用

つまり、高い利回りを求めると高いリスクの金融商品にどうしても投資することになります。その結果大きな損失を出してしまえば、もはや取り戻せないかもしれません。

それよりは、預貯金中心で利回りが低くても、安全第一で運用する方がよいと思うのです。

ただ、ここで考えておくべき重大な問題があります。それは、「預貯金は本当に安全か」ということです。

預貯金は元本保証だから基本的に安全です。しかし、もし日本の財政が破綻したり、巨額の借金を減らすためにハイパーインフレを国が起こしたりすると、安全ではなくなるのです。

仮に財政破綻するとどうなるでしょうか。第一に、円の価値が暴落してハイパーインフレが起こります。すると、預貯金の価値もそれだけ目減りしてしまうのです。

第二に、銀行や信用金庫などの金融機関が保有している日本国債の価格が暴落します。その結果、経営破綻してしまうところも続出するでしょう。

そうなると、ペイオフ(預金保険制度)が発動します。ペイオフでは1行あたり1千万円と利子のみが保証されますから、それを超える預貯金は返ってこないおそれがあるのです。

また、ペイオフ制度自体が破綻するという指摘もあります。なぜなら、ペイオフは政府保証債という債券が後ろ盾になっているので、国の財政が破綻すれば1千万円と利子すら全額が返ってこないかもしれないからです。

このように、もし日本が財政破綻やそれに近い状況になってしまえば、預貯金も安全ではないということには注意してください。


商品ファンド

それでは、預貯金すら場合によっては安全でないとすると、どう対策すればよいのでしょうか。私は商品(コモディティ)をポートフォリオに組み込むのが効果的だと思います。

例えば金や原油などは、それ自体に価値があるので、通貨のように財政破綻によって価値が大きく減るということがないからです。

ただ、確定拠出年金にはコモディティに投資する投信はあまりないかもしれません。その場合には、確定拠出年金とは別に、自分で先物取引やETFなどを使って商品を買えばよいです。

財政危機や金融危機に備えるのに一番適しているのはやはり金でしょう。金などの商品の割合を増やせば増やすほど、一般に安全性は高まると言えます。

ただ、商品は利息や配当などのインカムゲインを生みません。そのため、あくまでも守りのための投資先です。

まとめますと、リスクの低い預貯金であっても、財政危機が日本で起きてしまえばリスクが高くなります。それに備えて、金などの商品をある程度買っておくのが効果的だと思います。


想定利回り

引用記事には想定利回りの話が出ています。2.16%だそうです。この利回りを達成しようとすれば、確かに預貯金だけでは不十分です。

なにしろデフレ脱却のために実質ゼロ金利政策がとられているので、超低金利だからです。

そうなると、やはりある程度のリスクを取った上である程度の利回りを目指すということになります。

引用記事ではグラフを使って、日本株、日本債券、外国株、外国債券への4資産均等投資を行ったらどうなるかということが示してあります。

それを見ると、確かに1980年からこの分散投資をした場合、元本が2倍以上に増えています。ということは、分散投資は早く始めるほど効果的だといえそうです。

想定利回りを達成したり、それを上回る運用をしたいのであれば、4資産均等投資を始めるのは良い案だと思います。

ただ、日本国債はこれまではきちんと利息ももらえましたが、上記のように今後はどうなるかわからない点には注意です。国内の債券に投資するなら、財務がしっかりした企業の社債の、償還までの期間があまり長くないものがよいでしょう。

外国債券も最近はユーロ圏での国債値下がりが話題ですが、それでもドイツなどの国債を満期まで保有すれば問題ないわけです。外国債を買う場合にも国の財務が良いところの、期間が短めのものを買えばそうリスクはないと思います。

債券についても投資信託がありますので、その中で安全性の高いものを選ぶのが簡単でしょう。


外国株

外国株を買うことは、日本株一辺倒になることのリスクを軽減できます。それでも安全性を見極めることは大事です。

私なら、先進国株投信7割、新興国3割くらいにすると思います。新興国は経済成長によって株価が値上がりしたり配当が大きくもらえる魅力はありますが、それなりのリスクもあると思うからです。

このように安全性に気をつけた上で、4資産に均等に投資するのはよさそうです。


年齢とリスクのとり方

なお、確定拠出年金では年齢によってポートフォリオの内容を変えるというのが一般的です。例えば若い世代なら、ある程度リスクを取っても大丈夫でしょう。

退職までの期間が長いので、途中で損を出しても取り返せる可能性が高いからです。

一方、退職まであと少しの人がリスクの高い投資をして損を大きく出してしまえば、残りの期間で損を取り返すのは難しいです。


まとめ

確定拠出年金は企業によって投資教育に熱心なところとそうでないところがあります。ただ、本屋に行けば投資の本はたくさん売っていますし、自分で勉強することは十分に可能です。

大事なことは、最初からリスクを多く取り過ぎないことです。大きな損失を出せば再起不能になりかねません。

大切な老後の資金を作るための年金ですから、まずは安全第一にいくことをおすすめします。想定利回りを達成したい場合には、株式や債券を組み入れることが不可欠でしょう。

その場合でも、安全性の高い投信を選ぶのがよいと思います。2%ちょっとの利回りならそれでも十分に可能なはずです。

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