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人民元取引がFXや預金などに広がっている

人民元取引がFXや預金などに広がっている

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(日本経済新聞12/6/13の要旨)三菱東京UFJ銀行など3つのメガバンク・グループと中国の大手銀行が、円と中国人民元の直接取引を開始。これを受け、ネット銀行や外国為替証拠金取引会社が個人向けの人民元建て商品を手がけ始めた。

FX大手のセントラル短資FXが7月にはじめるのは「人民元・円」取引。中国以外で取引できるオフショア人民元を使った対円取引になる。

取引単位は1万元(約12万円)で、証拠金の10倍まで売買できる。売買コスト(スプレッド)は3銭程度に抑える予定だ。

オフショア人民元は本国の人民元に比べ低金利だが、それでも金利差に相当するスワップポイントが現在1万元につき1日1円程度ある。

「為替金利相場に変動がなければ年利で約0.3%」(同社の伊藤雅博市場営業部長)と外貨預金代わりにもできる。

じぶん銀行は昨年10月、人民元の普通預金と定期預金を始めた。

東京金融取引所が運営するFX「くりっく365」も人民元・円取引を加えた。これはスワップポイントの変動が激しく、マイナスになることもあるので注意が必要だ。(要旨終わり)


投資家にはメリット

人民元の売買ができたり、中国国債を買えるサービスが増えているというお話です。なにしろ中国経済は成長の鈍化こそ言われていますが、10億人を優に超える人口、広大な国土などまだまだ経済成長が見込まれています。

中国に進出する企業も増えていますし、日本にとっても今後も重要な国で在り続けるのは間違いありません。

中国は日本と違い、国の借金も少ないです。確かGDP比で30%ほどだったと思います。日本は200%くらいですから、差は歴然としています。

例えば社債を買うとき、あまりに有利子負債が多い企業の社債は危険だと思うものです。同じように、国債を買うなら、借金が少ない中国の方が安全性が高いわけです。

通貨というものは発行元の国が信頼されているからこそ価値が保たれています。ということは日本円よりも人民元のほうが通貨自体の安全性が高いといえます。

私は財政の健全性を高めることは国の危機管理の根本だと考えていますので、日本にはもっと頑張って財政再建をしてほしいです。

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財政破綻

財政についてもっと言えば、私は日本の財政破綻は近い将来にあり得ると思っています。ただ、野田佳彦総理が消費税率引き上げなどの法案を可決成立させましたので、これは大きな一歩です。

増税と歳出削減を頑張れば日本は財政破綻を免れますが、その努力を政府与党、あるいは野党が放棄すれば、財政破綻はあるでしょう。

仮にそうなったときに備えるには、金やプラチナなどの実物資産を買っておくのが一番確実です。ただ、貴金属は利息はつきません。

そこで、信頼出来る通貨を買っておくというのも資産防衛のよい手段です。具体的には、米ドルが代表的なところです。アメリカも借金は多いですが、日本よりははるかにましです。

また、日本よりも財政規律がしっかりしており、近い将来の財政破綻はまずないでしょう。

それに加えて、私も最近は人民元も魅力的だと思っています。中国政府が好きか嫌いかと言われれば嫌いなのですが、経済の強さや通貨の信頼性は魅力的だと思うのです。

私も日本の財政再建の動向は注視していますが、財政を立て直すというのは増税や無駄の削減を伴うので有権者への受けが悪いです。そのため政治家が一生懸命取り組まない嫌いがあります。

もし財政再建が進まないのであれば、米ドルや人民元を買うなどの資産防衛策は必要になってくると思っています。もちろんそうした対策が必要なくなる、つまり日本の財政が健全化するのが最高なわけですが。


FX

人民元を売買することは、日本企業が為替ヘッジするのにもとても有用です。例えば日本企業が中国から原料を輸入する際、円安になると困ります。

円の価値が下がるので、その分円を多く払わないといけないからです。そこで、FXで円が高めのときに、円売り人民元買いをしておくのです。

そうすれば、その時点での為替レートで固定できますので、その後レートが変わっても大丈夫なのです。

この為替ヘッジは銀行の外貨預金でもできますが、外貨預金はFXより手数料がはるかにかかります。FXを使うのがよいでしょう。

FXについては、セントラル短資のサービスが取り上げられています。同社は上田ハーローと並んで有名な短資会社(銀行間取引において短期の資金の取引を行なっている)です。

売買単位は1万元。レバレッジは10倍になっています。ドルやユーロなどは25倍にできますが、人民元の流通量が少ないということが背景にあるのでしょうか?

金利が今のままならば人民元を保有することで年利0.3%ほどの利回りになるそうです。少なくとも日本の銀行で普通預金をしているよりははるかに高い利回りですね。

こうしたレバレッジを1倍にしての外貨預金感覚のFX利用法も面白いと思います。


銀行預金

じぶん銀行の預金サービスも面白そうです。ちなみに同行は携帯会社のauと三菱UFJが設立したネット銀行です。

普通預金は年利0.1%、定期の1年物は0.5%ですか。この超低金利時代ではかなり高い水準です。1人民元から預けられますから、少額の資金でも活用できます。

ちなみに通貨の切り上げ期待もあって5年以上の保有が多いそうです。

通貨切り上げとは、ある通貨のレートを変えてその通貨の価値を高くすることです。人民元でいえば、元が高くなる(円安になる)ということです。

通貨というのは安いほうが輸出に有利です。日本で言えば円安になったほうが、稼げる外貨の価値が高くので日本企業に有利になります。

そこで、アメリカも中国に対して人民元を高くしてくれと要求しています。そうなれば、人民元を持っている人はその価値が上がるので得するというわけですね。

ただ外貨預金なので手数料は高めです。


くりっく365など

くりっく365は取引所の運営するFXです。それだけに信頼性は高いですが、コストは一般に店頭取引より高いです。

くりっく365のスプレッドは1銭前後ですが、業者に払う手数料も必要になります。

最後に中国国債です。楽天証券、SBI証券、マネックス証券が人民元建て中国国債を販売しているそうです。利率は年1.4%と高く、償還は16年8月です。

私がどこかの国の国債を買うなら、やはり日本のものは買いません。中国の国債は日本国債より利回りも高いですし、安全性も高いでしょう。

ただ、中国の今後が安泰かどうかはわかりません。別にどこの国が攻めてくるわけでもないでしょうに巨額の軍事費を使っていますし、言論を厳しく統制した共産党の一党支配もいつまで国民の不満を抑えられるかわかりません。

そのため、同国の経済動向などをチェックする必要もあると思います。

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